JAバンクアグリ・エコサポート基金

JAバンク

JAバンク食農教育応援事業

教育活動助成事業の事例レポート

各地での事例を活動内容ごとにご紹介します。

食農教育活動

親子農業体験・料理教室

JA伊勢「親子よくばり体験教室」

JA伊勢「親子よくばり体験教室」

JA伊勢女性部は、若い人たちに女性部活動に興味を持ってもらおうと、親子よくばり体験教室を開いている。親子で食と農を楽しく学べるよう、同JA管内の特産物の収穫と料理教室をセットで行うのが特徴だ。11月には柿狩りと干し柿作りを体験。幼稚園児や小学生を含む親子連れ45人が参加し、玉城町の柿園地などで同町特産の柿「次郎」の収穫や、伊勢市の天然記念物「蓮台寺柿」の干し柿作りを行った。
柿は、大きく色づきが良く、参加者は親子で柿狩りを楽しんだ。干し柿作りの時には、子どもが親に包丁の使い方を教えてもらいながら、協力して作業を行った。
よくばり体験教室は今年度からスタート。全5回開かれ、イチゴ狩りやケーキ作りから始まり、今回が最終回。参加者からは「みかんジュース作りが面白かった(第3回)」「芋ご飯がおいしかった(第4回)」などと好評だった。JA伊勢の担当者は「今後も食農教育の支援や、親子の交流の場を提供していけるよう努めていきたい」と、意気込んでいる。

掲載日
2009/11/11
発行元
日本農業新聞

アグリスクール(農業体験学習など)

JAあいち中央「こども農業体験スクールあおみっ子」

JAあいち中央「こども農業体験スクールあおみっ子」

JAあいち中央はこのほど、安城市で「こども農業体験スクールあおみっ子」を開き、親子45人が参加した。農家の岡田常雄さんが管理をしてきた田んぼや畑で、稲刈りとサツマイモ、エダマメの収穫を体験した。
稲刈りで子どもたちは鎌を手にすると、慣れない手つきで1株ずつ丁寧に刈り取っていった。稲は自分たちで束ね、はざ掛けをした。サツマイモの収穫ではなかなか抜けないサツマイモに悪戦苦闘しながら、親子で収穫を楽しんだ。
小学3年生の峰村麻葵さんは「サツマイモ掘りが一番楽しかった。大きなおいもがたくさんとれた」と笑顔で話した。昼食では、地元産の米や野菜を使った郷土料理の鶏飯や漬物、とれたてのイチジクを味わった。

掲載日
2012/10/12
発行元
日本農業新聞

小中学校の食農教育への支援

JAグループさいたま「みどりの学校ファーム」

JAグループさいたま「みどりの学校ファーム」

埼玉県とJAグループさいたまは8日、みどりの学校ファームを設置する県内の小・中学校821校に、秋植え野菜の苗1万7880本の配布を始めた。県農林公社種苗センターから19JAの営農センターなど、拠点施設に配達され、最寄りのJA支店経由で各校に届ける。配達は10日まで。
野菜苗は同センターで育成し、全てに生産履歴を添付する。植え頃の15センチ前後に成長したブロッコリー8420本、キャベツ6540本、ハクサイ2920本の3品目と秋まき用種の小松菜、カブ、ダイコンなど7品目を配布する。
各学校ファームでは、野菜苗の配達通知を受けて、畑を耕し肥料を施すなど準備を進めている。定植後、児童・生徒は、水やりや除草などの管理作業を体験する。早ければ11月下旬に収穫できるという。
野菜を育てる大変さと収穫の喜びを体験することで、食事を残さず食べるようになるなど、教育的効果も表れている。実施校は収穫した野菜を給食に使い、食育指導や農地提供者をはじめ、地域の人々と連携した体験学習などを行っている。
学校ファームを体験した小学5年生は「みんなで植えて、収穫した野菜を給食で食べるのがとても楽しみ」、中学2年生は「自分たちが作った野菜を食べたときのおいしさは、普段の何十倍にも感じた」と話した。
みどりの学校ファームは、県独自の取り組みで7年目。学校単位で農園を設置し、農業体験を通じて生命や自然、環境や食物などに対する理解を深め、情操や生きる力を身に付けるのが狙い。
JAグループさいたまでは、県との連携協定により農業体験活動を支援し、必要な農業資材、農作物の種・苗などの提供やJA職員による農作業指導、調理実習をしている。

掲載日
2014/09/09
発行元
日本農業新聞

学校給食への食材提供・促進活動

JA東京スマイル「小松菜の一斉給食・出前授業」

JA東京スマイル「小松菜の一斉給食・出前授業」

JA東京スマイルはこのほど、足立区、葛飾区、江戸川区の公立小・中学校287校で、小松菜の一斉給食を行った。JAバンクのアグリ・エコサポート基金を利用し、生産者や教育委員会、学校と連携する食農教育活動助成事業として無償提供した。
青壮年部員や生産者らが協力。各地区の農家58戸から、約4.9トンを各校に配送した。生産者は出前授業も行った。足立区立綾瀬小学校では、JAの足立地区青壮年部の宇佐美一彦さん(52)が、1年生128人に、区内で生産されている野菜について、26種類を見せながら説明。給食時には、栄養価などの話を校内放送した。
同校の竹野友未栄養士は「小松菜は、なおひたしやサラダなどにすると、子どもらに人気がある」と話す。その他、ポタージュやケーキも人気だという。
同区では、月20日間ある給食日のうち、7割は小松菜を使う学校もあった。給食を子どもらと一緒に食べた横山隆常務は「今後、各支店のJA職員らも学校に出向き、生産者による農業と食についての授業を見学できる機会を増やしたい」と語った。

掲載日
2014/12/18
発行元
日本農業新聞

農家との交流

JA串間市大束「農家のおじちゃんと語る会」

JA串間市大束「農家のおじちゃんと語る会」

例年、JA串間市大束青年部・女性部合同で「農家のおじちゃんと語る会」と題し、地元の小学生を対象に食農教育活動を行っている。
青年部を中心に、串間市大束の主幹作物の甘藷(かんしょ=サツマイモ)の収穫作業を行ったり、畜舎で家畜に触れてみるなど、初めての体験に子どもたちは目を輝かせている。また、自分たちで収穫した甘藷と地元で取れた野菜を使った調理実習を行っている。
調理実習は女性部に教わりながら、悪戦苦闘しながら出来上がった料理を子どもたちだけでなく、青年部・女性部も加わりテーブルを囲み頂く。自分たちで収穫し、作った料理は一味違っているらしく「お代わり」の声が続出する。
子どもたちが地元串間市大束を好きになってくれること、農業に対しもっと興味を持ち、これからの宮崎を、この串間市大束産の農産物を通して盛り上げてほしいという願いを込めて今後も継続して「農家のおじちゃんと語る会」を実施していく。

掲載日
2014/05/08
発行元
日本農業新聞

食農教育コンクール

JAいずみの「ファミリー野菜レシピコンクール」

JAいずみの「ファミリー野菜レシピコンクール」

JAいずみのは、2014年度JAバンク食農教育応援事業の一環として、「JAいずみのファミリー野菜レシピコンクール」を行い、最優秀賞に「おくらとやまいものネバネバそうめんお好み」(北村紗菜・岸和田市立修斉小5年)を選んだ。
コンクールは、地元産野菜を使ったメニューを考えて作る過程を通し、地域の農産物への関心を高め、家庭での食育活動につなげることが目的。JA管内の岸和田市、泉大津市、和泉市、高石市、忠岡町の小学生から1811点の応募があった。優秀賞には「だいこんフライ」(浜口ほのか・泉大津市立穴師小1年)、「じゃここうこ」(花田楓花・岸和田市立朝陽小4年、花田李穂・同小2年)の2点を選んだ。
料理研究家の藤村加代子氏を審査委員長に、選考会で野菜、料理、楽しさ、家族について総合的に審査。入賞作品18点は、レシピ集として管内小学校の全児童に配付する。
岸和田市にあるJAの農産物直売所「愛彩ランド」内にある楽しい学びの体験交流館で、入賞者と家族が出席して表彰式を行った。また、上位3作品の料理を試食した。
JAは「地元野菜を使った料理を家族と一緒に作ることで、地域の農産物や農業への関心を高め、家庭での食生活について考えるきっかけになってほしい」としている。

掲載日
2015/01/23
発行元
日本農業新聞

環境教育活動

植林活動

JA紀南「照葉樹の森づくり運動」

JA紀南「照葉樹の森づくり運動」

和歌山県のJA紀南はこのほど、田辺市小松原の山林で、照葉樹の森づくり運動を行った。ボランティア団体「熊野の森ネットワークいちいがしの会」のメンバーや地域住民、中学生、JA職員ら約100人が参加し、ウバメガシ、イチイガシ、ヤマザクラ、ヤマモモなどの苗木1200本を植樹した。
JAでは、Aコープで使用するレジ袋を削減し、資源の節約や環境保全につなげるため、2008年から全店舗でレジ袋を1枚5円で販売している。売上金の一部は苗木や園地整備の費用として活用している。また、地元の中辺路中学校では、生徒が集めたドングリで苗木を育て、植栽している。これまでの植樹面積は約2ヘクタールに達している。
ボランティアグループの会員が植樹方法を指導し、参加者はくわや、つるはしで穴を掘った。中辺路中学校2年の山本龍稀さん(14)は「自分たちで拾ったドングリを苗木にして山に返すことができてうれしい。大人になったとき、豊かな森が見られると思うと、今から楽しみ」と話していた。
地元のJA女性会員らが昼食で豚汁の炊き出しを行った。

掲載日
2015/02/18
発行元
日本農業新聞

金融経済教育活動

卸売市場見学会

JA新潟みらい「あぐりスクールでの中央卸売市場見学会」

JA新潟みらい「あぐりスクールでの中央卸売市場見学会」

JA新潟みらい食農食育推進協議会は、今年度2回目となる「あぐりスクール」を開いた。小学5、6年生28人が参加。青果市場の見学やスイカの収穫、サツマイモの苗定植体験などを行なった。
スクール生は新潟市江南区の同市中央卸売市場で、青果物の低温庫やせり会場を見学。続いて、同市西区にある同JAのスイカ選果場に隣接する圃場(ほじょう)で、スイカの収穫を体験。また同区赤塚地区の伊藤久さんの圃場で、サツマイモ苗の植え付けを体験した。
昼食は、JA管内白根地区の特産「しろねポーク」などを食材とした地産地消焼き肉を楽しんだ。

掲載日
2014/07/16
発行元
日本農業新聞

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